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【言葉】“わるい良文”にご注意! by てら このエントリーを含むはてなブックマーク

外山滋比古著『読書の方法』より
 
「よい良文とわるい良文。いまは、わるい良文が洪水のようにうずまいている。」

 
 著者は「すこしでも抵抗のすくないようにと心を配った」文章のことを「リーダブルな文章」と呼びます。
 
 そして、このリーダブルな本が増えている、というわけです。しかも、それは決していいことではないというのです。
 
 読書というのは、本来「未知」を読むところに喜びと知的向上があるものです。
 
 ある意味で、未知を読み解くのは苦労が伴います。その苦労を避けて、読者になりきれぬ「半読者」に甘んじる人が非常に多いというわけです。
 
 
 
 確かに何かを知るだけ、しかもそれで知性を向上させようとか、思考力をつけようなどという企みがなければ、今時のリーダブルな書籍は最適です。
 
 著者の現場での試行錯誤が、ギュッと1冊の本に詰まっています。しかも、わかりやすい言葉で、読みやすく編集されて。
 
 しかし、著者の発する言葉から本当に重要なエッセンスを読み取る力、著者の書いていない行間を読み取る力がなければ、本当にそれを力に変えることは難しいはずです。そして、そのような力は言葉と格闘するような経験でしか得られません。
 
 
 
 あなたは、表面的な知識を手に入れたいのでしょうか?
 
 それとも、本当に自分の知性に深く突き刺さるような言葉を手に入れたいのでしょうか?
 
 行間を読み抜く力を手に入れたいのでしょうか?
 
 もしそう願うのであれば、リーダブルな良文ではなく、読みがたく、苦労して読むしかない悪文をこそ読む必要があるのです。
●●

読書・読書会関連コラム  posted on 2009年07月23日 : コメント (0) / トラックバック (0)

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