Top > 読書・読書会関連コラム

【言葉】速読?遅読? by てら このエントリーを含むはてなブックマーク

加藤周一著『読書術』より
 

 「本をおそく読む法」は「本をはやく読む法」と切り離すことはできません。ある種類の本をおそく読むことが、ほかの種類の本をはやく読むための条件になります。また場合によっては、たくさんの本をはやく読むことが、おそく読まなければならない本を見つけ出すために役立つこともあるでしょう。

 
 速読の本は無数にあります。
 
 一方、速読になびきがちな現代人へのアンチテーゼを投げかける『遅読のすすめ』や『スローリーディング』などの本もあります。
 
 速読の本は、速読を身につけると人生が変わるようなことを書きますし、ひどい本は速読で多読をすると語彙(ボキャブラリー)が豊富になるなんていうアリエナイ話まで持ち出して速読の価値を語ります。(右脳だとか潜在意識などを持ち出す方がアリエナイ話ですかね?)
 
 
 
 数少ない遅読の本は、基本的に文学青年が書いています。
 
 全然、畑違いというか筋違いの話を引っ張り出しながら速読を否定してかかります。ま、いわんとするところは理解できますが。
 
 ひとこと、敢えて批判するなら速読できる人は、速読しかできないのではなく「速読もできるし、ゆっくりもできる」ものです。(右脳とか潜在意識とかいうアリエナイ速読は、とりあえず眼中にありません。)でも、ゆっくりしか読めない人は、ゆっくりしか読めない。
 
 本といっても、多種多様ですからね。目的も、状況も違いますし。なのに、攻略法が1つしかないのは変だろっていうのが筋だと思いますね。
 
 
 
 それが『フォーカス・リーディング』でいうTPOに応じて読むスピードと質のバランスを考えるという話です。
 
 つまり、速読か遅読かは、好みの問題やスタンスの問題ではなく、置かれている状況、目指す方向の問題なのです。
 
 別にスゴイ速読を身につける必要もないし、速く読めることに価値があるワケでもありません。
 
 大切なことは、目的に適う読み方をすること。
 
 速さは時として武器にもなりますし、時として大事なことを見落とさせることもあります。
 
 ブレーキも踏める。
 
 アクセルも踏める。
 
 そしてギアも変えられる。
 
 そういう快適な走りにも似た読み方こそ、目指すべき読書スタイルなのです。
●●

読書・読書会関連コラム  posted on 2009年07月17日 : コメント (0) / トラックバック (0)

トップへ戻る 【言葉】読書の価値は… 【言葉】速読?遅読? 【言葉】流れに乗って読め! カテゴリ:読書・読書会関連コラムのトップへ

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.reading-circle.com/mt/mt-tb.cgi/33

コメント

コメントしてください

※参加希望の方はコメント欄に書き込まず、主催者の方に直接ご連絡ください。





保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)

トップへ