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睦言読書またはピローリーディング by ヤナイチ このエントリーを含むはてなブックマーク

以前投稿した「読書は演劇であり、読書会は劇場である。」の中で
  
「本を読むという行為はといえば、「自分が読んでいる瞬間」こそがライブなんです。
 
そして、著者と読者である自分の内面によるコミュニケーション、ともいえますよね。
 
本というテキストを媒介にして、自分の頭の中だけでオリジナルな展開として進行して
いく芝居のようなもの。

 
読み手の中に「演者」であり「観客」でもあるという特殊な演劇的要素が絡まりあって
溢れ出すのが「読書」のひとつの特徴ではないでしょうか。 
  
そこには、瞬間を取り巻く要素も関係します、例えばその人の体調だったり気分だっ
たり、社会的環境だったり。」
 
・・・・そんなことを書きました。
 

瞬間を取り巻く要素というのは「読書」において、なかなか大事なポイントだと思っています。
 
その要素において、どんな人にでも訪れる場面が「眠りに入る瞬間」。その状況というのは 
生活の中では、誰にでも訪れる場面でありながら、なかなか特殊な瞬間の連続です。 

弛緩した状態というのはいいですよね、後は眠るだけというあの幸せ感。
 
その「眠り」に突入するまでの瞬間に、読書をした経験はありませんか?
 
弛緩した状態での読書は素敵だよね・・・というのが今回の主題です。
 
ピロートークという言葉があります。寝物語とか睦言とかと似たような意味で使われます。
 
ベッドの上での開放感は、普段ではお目にかかれないコミュニケーションを生み出します。
 
リラックスしている、閉じられた瞬間だからこそ、それを共有する男女は公にはできない
言葉を交わすんです。
 
そこでは、とても濃密な時間が過ぎ、気がついたら意識をなくし、浅い眠りがおとずれる。
 
そしてまたゆっくり意識を取り戻すと、新しい場面が展開する。
 
そんな夜はほどほどにしたほうがよいのかもしれません
 
でも、そんな夜のない人生はつまらないですよね。
 
脳内の快楽中枢が刺激されて、眠れなくなるような危険な夜。
 
読書はひとつのコミュニケーションなのであれば、そんな“特別な夜”が本との間にもあるはずです。

  
それを「睦言読書」または「ピローリーディング」と名づけてみます。
 
 
何気に読み始めた本が、自分の感覚を呼び覚ます、ドキドキしてますが、ここは自分だけ
のベッド。
 
本とあなたの間に邪魔者はいない、何をしたって誰にも文句は言われません。
 
 
そこでは、あなたが主で本が従でしょうか?
 
反対に、本が主で、あなたはされるがままかもしれません。
 
 
服を脱がすように、文脈と文意を解体する。
 
反応を楽しむように、文体と戯れる。
 
あなたに響いてくる言葉はなんでしょう。視点はどこを向いていますか?
 
 
ベッドの周りに本をハベらかすことで、とっっては斬り、換えては喰う、
そんなことだって可能です。
 
そこはあなただけの世界。読書においては、この際、モラルなど忘れてしまいましょう。
 
今、この状態を「酒池読林」といってもいい。「乱読交」をしたっていい。
 
夜は長い、人生も長い。とにかく楽しみましょう。

 
 

追記
 
明日は、読書会。
 

読み終えていない課題本「葉隠入門(三島由紀夫・新潮文庫)」をこれから
ベッドで読むことにします。
 

三島由紀夫と、三島フィルターの向こうにある山本常朝とその言葉。この本を作った
編集者や装丁デザイナー等々、そこに絡んでくるのは多士済々。
 
これ、いろんな意味で、ディープな戯れ。危険な夜になりそうな予感がしますが・・・《Y》

読書・読書会関連コラム  posted on 2009年08月24日 : コメント (0) / トラックバック (0)

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