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『読書と社会科学』
ちょっと古い本ですし、「社会科学」と限定的な書き方がされていますが、読書家必読の書だと、私は考えています。
著者、内田義彦氏は経済学者ですが、その語り口は専門家然としておらず、また「経済学」、「社会科学」を切り口としつつも奥行きと広がりのある文章を書かれる方で、どの著書も非常に親しみやすいものばかりです。
この本は「読書」と「読書会」を、どう深めていくか、あるいは「学問」をどう価値のあるものにしていくか、ということをテーマとして書かれています。
読書をどう有益なものにするか。
情報としての読書、古典としての読書という2つの読み方、「信じて疑え」という著者との対峙の仕方、読んだものを自分の中で深めていく時の「書け、而して書くな」というスタンス。私たちがついつい忘れている、というかそんな考え方なんか思いもよらないという視点を、わかりやすい筆致で投げかけてくれます。
そして、学問によりかからず、常識にはまりこまず、自由な創造主体として、いかに学ぶか。
読書を通じて学ぼうとする私たちにとって、本当に基本的で、しかも非常に重要な態度、あり方ばかり。
まさに1冊丸ごと、ひとことひとことを大事にしながら、それこそ予断を捨て、常識を捨て、丸裸になりきってとことん「書かれている言葉」と闘っていただきたい、そんな1冊です。
☆内田義彦著 『読書と社会科学』
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お薦め書籍&アイテム posted on 2008年06月05日 : コメント (0) / トラックバック (0)
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